05さああなたも挑戦しよう
   
(ビジビリテ)

「ビジビリテ」とは?

ビジビリテとは、もともとはフランス語で「視界」のこと。アールビバンで活躍している社員が細かにケアしてくれるなかで、学生自身の過去を掘り起こしていき、自らの性格や特性、特長を形作ってきた原体験を探すメソッドだ。

目的は大きく2つある。ひとつは、学生本人が価値観をしっかり見つけ、「自分とは何者なのか」、さらに「何をしていきたいのか」と向かい合うため。ふたつめは、会社の信念と学生の志望にミスマッチを絶対に起こさないようにするため。これからのアールビバンの10年を一緒に作り上げる核のメンバーになってもらうためだ。「4月に入社するときには、1ミリのブレもなく、アールビバンに溶け込んで欲しいと心の底から思っています」と採用担当者は言う。

数回の面接ののち、最終面接までの間にビジビリテを徹底的に行うことで、新入社員と会社のつながりを熱く、確実なものにしていく。

3次面接をパスしたにもかかわらず、ビジビリテを経て最終面接に進むのはごく少数。最終面接の前にビジビリテを体験することで、自分を再認識し、他の道を選ぶ学生も多いという。

就職活動のためではない。アールビバンに入社する人だけのためではない。人生のためにすべての人に必要な思考がビジビリテ。先輩たちはどのようにビジビリテをつくり、どのように仕事で活かしているのだろうか?

ビジビリテを書くとき、どんな気持ちだった?

人生の目標とこれまでの生き方—点と点が繋がる感覚

高橋「私は、今の自分を形成しているものって一番はどこなんだろうと考えて、絞り出すのに最初は3つくらい作って。人事の人と擦り合わせながら1つに絞って、それを深堀りしていって、最終的に1か月くらいかけて作りました。自分の過去を振り返って文字に起こすって、それまでやったことがなかったから大変だったけど、面白かったかな」

入江「たしかに就職活動を始めてから、初めて自分と向き合う経験だったよね。僕はサッカーしかやってこなかったから、就職活動で初めてほかの選択肢ができて『あれ?何を選ぼう』となったときに、今後の人生を生きていくうえで、自分は何を大事にして生きていかなきゃいけないのか考えさせられたのがビジビリテだった」

高橋「文字に起こすことで、人生と目標と、点と点が繋がる感覚というか。アールビバンで働くことだけじゃなく、人生の目標とも繋がってくるのかなという気がしたんだよね」

青木「僕もいろんな学生さんにビジビリテを書いてもらうサポートしてたんですが、やっぱりこれだけ自分自身を見つめ直す時間って人生でもなかなか無いから、めちゃくちゃ貴重な時間ではあるのかなと思います」

履歴書とは全然違うビジビリテ

高橋「履歴書は人生を箇条書きにしたものだけど、ビジビリテはもっと自分の素の部分というか。本当の意味で、今の自分を形成しているものなんだよね」

青木「履歴書には乗らないことだもんね。どこに入学して卒業してとか、履歴書は淡々と事実だけ並んでいる感じ。でも、ビジビリテはこの過程でこういう経験をした、だから自分はこういう価値観を持っているとか、もっと深い部分。すごく格好つけて書くものでもないし、自分の本心が見えてくる」

社会人になってから「ビジビリテ」が持つ意味

初心に立ち返らせてくれるもの

入江「久しぶりに読み返してみると、やっぱりやる気が湧いてくる。ここに立ち返るべきなんだって。苦しい時も、上手くいってる時も、どちらにせよ初心に帰らせてくれるものなんだと思います。自分が何のために頑張っていくのかを思い出させてくれる」

青木「やっぱり初心に帰れるものが絶対ありますよね。さっき入江さんが仰ってた通りなんですけど、くじけそうなときも支えてくれるものだし、これがあるから踏ん張れる」

高橋「表面上のやる気じゃなくて、もっと内から湧いて出るものという感じがするよね」

入江「たしかに今ビジビリテを作った時を思い返すと、『もっと本心で書いて』『嘘偽りなく書いて』って人事の方にすごく言われて、めちゃくちゃ踏み込んでくるなとその時は思ったんだけど(笑)。これが本心じゃないと、本気でくじけそうになった時にくじけてしまうのかもしれない。たとえば単にお金が稼ぎたいだけの人と、なんでお金が稼ぎたいのかの深い原点が分かっている人とでは違う。本当に時間をかけて、深く深く掘って行って初めて、ビジビリテが自分の人生のためのものになるのかなと思います」

働くなかでビジビリテが社会と繋がっていく

青木「僕の場合、けっこう入社時の軸は利己的だったな。それはそれで自分のことを突き詰めた軸だったんですけど、入ってからはすごくギャップを感じだして。というのも、お客様に高額なものを買っていただいて、『ありがとう』と言われることに一番びっくりしたんですよね。声をかけてくれてありがとう、情熱的にいろいろお話してくれてありがとうとか、そう言っていただけることにやりがいを感じるようになって」

入江「たしかに絵を売るだけじゃない仕事だよね。たとえば20代のお客様がいて、分かりやすく言うと夢だったり、叶えたいものがあったときに、それに向かって進んでいくためのパッションみたいなものを絵からもらえたり。ご年配のお客様でも、今までなかった価値観を持ってもらうことって我々にしかできないことなので、それによって感謝されたときに良かったなと思うタイミングがあるね。僕はビジビリテに『自信のない自分を変えたい』という思いを書いたんだけど、変わった自分じゃないとお客様の人生を変えられないと気づいたりもした」

高橋「けっこう絵って、新築を立てるタイミングで持って下さる方も多くいて、そういうお客様の生活のスタートに加わっていけるのも素敵ですよね。私はビジビリテに『始動者になる』ということを書いたんだけど、これって中高の先生が教えてくれた言葉で。誰かがやるのを待つんじゃなく、常に自分がはじめに動く者になるということ。お客様に新しい人生を歩んでもらうという意味では、その人たちにとっての『始動者』になれるということでもあって、やりがいに繋がっています」

入江「アールビバンでの仕事を通じて、ビジビリテがより鮮明になっていく気がするね」

ビジビリテを通じて、あなたの何が見られているのか

アールビバンで叶えられる人生なのか

青木「最後は熱意ですよね」

高橋「うん。社長面接までは、人事の方が自分という人間を見てくれるので、あとは社長の前ではやる気を伝えることですよね。(アールビバンでの仕事は)けっこう体力的にも精神的にも大変ではあるので、最後に社長の前でするビジビリテのプレゼンでは、この子はこの会社で頑張っていけるのかというパワーを見ていると思います」

青木「人事をやっていた時、社長から直にもらった言葉をよく覚えているんですけど、最終面接で落ちる子っていうのは、『その子のために』が社長の中ではすごく大きいらしくて。その夢は、果たしてうちの会社で叶えさせてあげられるのかどうか。その子が一番幸せになる道を考えているということを仰っていて、なるほどと思いました」

これからビジビリテを書く人へのアドバイス

入江「嘘偽りなく。変に会社に寄せようとしたりしなくていいと思います」

青木「間違いない。就職活動ってESとかたくさん書くと思うけど、ビジビリテだけは全部本心でいい。結果的にアールビバンに入らなかったとしても、それを書く時間は、確実に価値ある時間になると思うから」

高橋「よく強い信念とか自分は別にないですみたいな子もいるけど、誰でもあるからね。小さなことでもいい」

入江「無理に探すわけじゃないけど、一度人生を遡ってみて、なんで自分はこういう価値観なんだろうと考えてみる。思い出一つ一つを深堀りしてみてほしいです。それは今後変わっていくかもしれないし、変わらないかもしれない。ビジビリテは、人によって全く違うものだと思うので」

あなたにとってのビジビリテとは?

青木 ビジビリテとは未来を創るもの
「人生理念みたいなものかな。うちの社長もよく仰るんですけど、会社の経営理念だけじゃ駄目だと。経営理念と人生理念の両輪があるから、はじめて人は頑張れるんだという言葉が刺さっていて。僕も採用活動をしていて、学生さんには絶対に言っています。ビジビリテは刹那的に終わるものじゃなくて、未来を創っていくものです」

高橋 ビジビリテとは自分の中のマスト
「『始動者』になる。それが、自分の中のマストみたいなものですね。仕事でも誰かに言われる前に自分が気づいて動けるようにとか、小さなことでも大きなことでも心掛けているかなと思います。自分を高めていくために、これは最低限やっておかなきゃいけないものというか。これができなきゃ、その先には行けないから」

入江 ビジビリテとは自分のモノサシ
「僕の場合は、背中を押されるものですね。営業という仕事は波があるので、ある程度いい数字が出せたとしても、このくらいじゃ自分が求めるものにはまだまだ全然だなと思えたり。逆に落ち込んだ時は、こんなにダサいままじゃ駄目だなと思わせてくれる。僕の物差しになっているものですね」

先輩たちが創り上げてきたビジビリテ。
それは就職活動のためではなく人生の為のものだった。
自分の本心はどこにあるのか?自分はどう生きてきて、どう生きたいのか?
悩みぬいて嘘偽りない自分の気持ちをさらけ出し、
未来を豊かにする道がそこにはあるのだ。